メルスプランは“もったいない？”定額制と通販サイトの賢い選び方と料金比較

定額制「メルスプラン」に感じる不安と疑問

コンタクトレンズを使っていると、毎月のレンズ代や買い替えの手間に悩むことがありますよね。そんな悩みを解決するサービスが、メニコンの「メルスプラン」です。

月額定額でコンタクトを使えるこの仕組みは、うまく使えばとても便利で安心。でも、「毎月払ってるのに使いきれない」「本当にお得なの？」と疑問に思う方も多いはずです。

2025年には料金改定もあり、利用者にとっての“損得”がますます気になるところ。この記事では、メルスプランの仕組みや実際の料金に加えて、「ネット通販で買ったらいくら違うの？」という現実的な比較も取り上げながら、あなたにとってベストな選び方を一緒に考えていきます。

メルスプラン vs 通販サイト価格：主な取り扱いレンズの比較

メルスプランで取り扱われている代表的なコンタクトレンズをもとに、ネット通販サイトと価格比較をしてみましょう。例えば、1DAYタイプの「メニコンプレミオ」は、メルスプランでは月額5,940円で提供されています。

一方で、通販サイトでは30枚入り1箱が約2,800～3,300円程度。両眼で毎日使うと1ヶ月に2箱必要になるため、通販での費用は6,000円前後となり、ほぼ同等の価格になります。

しかし、週に数日しか使わない人や、たまにしか着けない人にとっては、通販の「必要な分だけ買える」仕組みの方が無駄がありません。

2WEEKタイプも同様で、メルスプランでは月額2,420円、通販では6枚入り1箱で約1,200～1,800円ほど。2箱で約2,400～3,600円と若干の差が出ますが、使用頻度によっては通販の方が割安です。

さらに、ハードレンズ「メニコンZ」のような耐久性のあるタイプは、1枚あたりの通販価格が5,000円～8,000円台であるのに対し、メルスプランでは月額2,310円。数年単位で使うなら、通販で一度購入した方が安く済む可能性もあります。このように、同じレンズでも利用状況や購入方法によってコストが変わるのです。

購入方法別のメリット・デメリット比較

コンタクトレンズを手に入れる方法には、メルスプランのような定額制のほか、ネット通販、そして眼科や店舗での都度購入があります。それぞれの特徴を理解して、自分に合った方法を選びましょう。

メルスプランの最大のメリットは、月額一定で安心してレンズを使えること。破損や汚れの際には無料で交換が可能で、度数変更も柔軟に対応してくれます。さらに、引っ越し先の店舗でも継続利用できるため、全国対応の安心感があります。

しかし、毎月の費用が発生するため、使用頻度が少ない人には割高に感じられるかもしれません。また、入会時の初期費用（入会金や2ヶ月分の前払い）も負担です。

ネット通販は、必要なときだけ購入できる自由さが魅力。セールやポイント還元を使えば安く手に入ることもあり、選べる商品も豊富です。

ただし、破損や返品対応が難しい、度数の間違いが起こりやすいなど、サポート面での不安があります。また、偽物のリスクや在庫切れも考慮すべきです。

眼科や実店舗での購入は、検査を受けながら安全に選べるのが大きなポイント。自分の目に合った製品をプロと相談しながら選べる安心感があります。

ただし、価格がやや高めで、購入のたびに通院や手続きが必要になる煩わしさがあります。

このように、それぞれの方法には一長一短があり、生活スタイルや重視するポイントによって向き不向きが異なるのです。

利用タイプ別「得する使い方」

メルスプランは、すべてのユーザーにとって常にお得というわけではありません。自分の使っているレンズのタイプや使用頻度によって、得するケースと損するケースがあります。ここでは、主要なレンズタイプごとに、どんな人が「メルスプラン向き」かを見ていきましょう。

まず1DAYタイプ。これは毎日新しいレンズに交換するため衛生的で、仕事や学校などで毎日使う人には最適です。

特に出張や旅行が多く、レンズのケアに時間をかけたくない人にとっては、メルスプランの定額制と交換保証が非常に便利。ただし、使用頻度が週3日以下など少ない場合、通販で必要な分だけ買った方がコスパは良くなる傾向があります。

次に2WEEKタイプ。こちらは2週間同じレンズを使い続けるため、コストパフォーマンスに優れています。メルスプランでも月額は比較的安めですが、紛失や破損が頻繁に起きる人は、定額制の交換対応が安心感につながります。一方で、丁寧に扱えて紛失も少ない人には、通販で2箱を定期的に購入する方が経済的です。

また、乱視用や遠近両用などの特殊レンズを使っている人にとって、度数変更や種類変更が自由なメルスプランはかなり魅力的です。普通の通販では種類の在庫がなかったり、度数変更が難しかったりするため、サポート体制が整ったメルスプランの方が安心です。

ハードコンタクトを使っている人も、レンズ寿命の長さを考えるとメルスプランは一見割高に感じます。しかし、目の状態が変わりやすい人や、破損・紛失が心配な人には、定額制でサポートを受けられる点が大きな安心材料になります。

最後に、ケア用品とセットでレンズを使っている人は、メルスプランのオプションでケア用品を定期的に受け取れるプランを選ぶことで、より手間なくレンズライフを快適に保てます。

定額制のリスク・注意点

メルスプランは一見便利なサービスですが、いくつかの注意点があります。これを知らずに契約してしまうと、「こんなはずじゃなかった…」と後悔するかもしれません。ここでは、定額制ならではの落とし穴やリスクを解説します。

まず大きなポイントが、定期受診の義務です。メルスプランでは、コンタクトレンズの安全な使用を目的に、定期的な眼科受診が義務付けられています。つまり、加入後も継続的に通院する必要があり、忙しい人や近くに眼科がない人には負担になる場合があります。また、検査費用は自己負担となるため、想定外の出費になることもあります。

次に、「使っていなくても料金が発生する」という点。たとえば、旅行や体調不良などで数週間レンズを使わなかった場合でも、毎月の定額料金は変わりません。使用頻度に波がある人や、たまにしか使わない人には不利な仕組みです。

また、入会金や初期費用が発生します。多くの場合、加入時に数千円の入会金＋2ヶ月分の料金前払いが必要です。これが意外と高く感じられることもあり、「思ったより負担が大きい」と感じる人もいるでしょう。

さらに、解約や休会が簡単にできないことも要注意。契約内容によっては、一定期間継続しないと違約金が発生したり、手続きが複雑だったりするケースもあります。公式サイトや契約時にしっかり確認しておかないと、やめたい時にスムーズに解約できないリスクがあります。

最後に、休会制度が存在しない（あるいは条件が厳しい）こともあります。例えば「しばらくメガネに切り替えたい」と思っても、その間も料金が発生するのは大きなデメリットです。

このように、便利なようでいて、実際には柔軟性に欠ける点がいくつか存在します。加入前には、自分のライフスタイルに合っているかどうかをよく見極めることが大切です。

どんな人におすすめか

ここまで見てきたように、メルスプランには「お得に使える人」と「逆に損してしまうかもしれない人」がはっきり分かれます。では、どんな人がメルスプランに向いているのでしょうか？ここでは、向いている人・向いていない人の特徴を具体的にご紹介します。

まず、コンタクトレンズを毎日使っている人は、メルスプランの恩恵を最も受けられます。特に1DAYタイプのレンズを使用している方は、毎月定額でレンズを交換できるため、コストの見通しが立てやすく、破損時の交換保証もありがたいサービスです。

次に、度数がよく変わる人や、レンズの種類を見直したい人。メルスプランでは、視力の変化に応じて度数を変更したり、別のレンズに切り替えたりすることができるため、変化に柔軟に対応できます。これは、特に成長期の子どもや、加齢により視力が変化しやすい人にとって大きなメリットです。

また、買い忘れや在庫切れが心配な人にもおすすめです。メルスプランは毎月レンズが提供されるため、在庫の心配がなく、仕事や勉強に追われて忙しい人にとっては非常に便利です。

さらに、月々の出費を一定にしたい人や、コンタクト代を定額で管理したい人にも向いています。年間コストを一定に保てるため、家計管理がしやすくなるのも魅力のひとつです。

逆に、週に数回しか使わない人や、スポット的にしか使用しない人、月によって使用量に差がある人にはあまり向きません。定額料金が無駄になる可能性が高いからです。また、定期的な通院が難しい人や、近くに加盟眼科がない人も、負担に感じることがあります。

要するに、日常的にコンタクトを使用していて、サポートを受けながら安心して使いたい人”にとっては、メルスプランは非常におすすめのサービスと言えるでしょう。

加入・解約時の実務的注意点

メルスプランは一度加入すると、思っていたよりも継続的な仕組みになっていることがあります。ここでは、実際に加入・解約する際に注意しておきたいポイントをまとめてご紹介します。

まず、加入時には入会金と2ヶ月分の月額料金の前払いが求められることが一般的です。例えば月額2,310円のプランなら、初期費用として約7,000円ほどが必要になる場合もあります。この金額はキャンペーンなどで無料になることもあるので、タイミングを見て加入するのがポイントです。

加入の際には、メルスプラン加盟眼科・販売店での受付が必要です。インターネットだけでは完結せず、実際に検査を受けたうえで、契約内容の説明を受ける流れになります。自分の生活圏に加盟店があるかどうか、事前に公式サイトで確認しておくと安心です。

解約に関しては、即日解約ができない場合があることに注意してください。店舗によっては、次回の検診や契約更新のタイミングに合わせた解約しか受け付けていないこともあります。また、解約の手続きは来店が必要な場合が多く、電話やWEBで完結しないケースも少なくありません。

ポイント還元やキャンペーンについても要チェックです。たとえば「加入キャンペーンで1,000ポイントプレゼント」などがありますが、一定期間継続しないとポイントが無効になることも。利用条件はしっかり読んでおきましょう。

レンズの度数変更や交換については、プラン内で柔軟に対応してもらえることが多いですが、これにも「何ヶ月ごとに変更可能」などのルールがある場合があります。定期的な検診を受けたうえでの対応が前提となるため、その点も意識しておくと良いでしょう。

このように、便利に見えるメルスプランも、契約や運用には細かなルールがあります。あとで後悔しないためにも、事前に利用規約や店舗対応をしっかり確認しておくことが大切です。

あなたに合ったコンタクトの選び方をしよう

ここまで、メルスプランとネット通販での購入を比較しながら、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説してきました。もう一度、この記事で得られるポイントを振り返ってみましょう。

• メルスプランは定額制で安心・手間なし。破損・度数変更などにも柔軟に対応

• しかし、使わなくても費用がかかるため、使用頻度の低い人には向かない

• ネット通販は必要なときに買えて割安な反面、サポート面では不安も残る

• 自分の使用頻度・ライフスタイルに合わせて、賢く選ぶのが大切

• 加入や解約時のルールをしっかり理解し、後悔しない選択を

最後に、あなたが選ぶべきなのは「お得な方法」ではなく、「自分に合った方法」です。無理に定額にこだわる必要はありませんし、少し高くても安心感を重視したい人もいます。

この記事を参考に、あなたにとってベストなコンタクトライフを実現してくださいね。