
1day│ワンデーソフトコンタクトレンズの素材の違いを徹底比較
|性能・酸素透過率・含水率と安全な選び方【2026年版】
「ソフトコンタクトレンズは、商品によって素材が違うの?」「ハイドロゲルとシリコーンハイドロゲルはどちらが高性能?」「含水率が高いほうが目にいいの?」と気になっていませんか。
一見すると同じように見える1dayソフトコンタクトでも、実際には使われている素材や酸素透過性、含水率、レンズ表面の設計などが違います。
特に注目したいのが、従来型のハイドロゲルと、酸素透過性を高めやすいシリコーンハイドロゲルの違いです。
しかし、「シリコーンハイドロゲルなら必ず安全」「高含水なら乾燥しない」「Dk/tが一番高ければ一番目にやさしい」と単純に考えることはできません。
コンタクトレンズは高度管理医療機器であり、眼科で自分の目に適しているかを確認する必要があります。
この記事では、ソフトコンタクトレンズ素材の違いや性能を比較したい方に向けて、1dayコンタクトの素材と代表的な性能を一覧表で比較します。
メーカー公式情報と公的情報をもとに、安全な購入方法までわかりやすく解説します。
※本記事では、日本国内で流通する一般的な1日使い捨てソフトコンタクトレンズを中心に解説します。製品スペックはメーカー公式情報を優先して確認しています。酸素透過率Dk/tは度数やレンズ設計などによって変わる場合があるため、原則としてメーカーが示す代表値として比較してください。
1dayソフトコンタクトレンズは「素材」で何が変わる?
素材によって酸素透過性や含水率などの性能が変わる
1dayソフトコンタクトレンズを比較するときは、度数だけではなく「素材」に注目することが大切です。なぜなら、素材によって酸素の通しやすさ、含水率、イオン特性などが異なり、完成したレンズの性能にも違いが出るからです。
ソフトコンタクトレンズは、水分を含んだ柔らかい素材で作られています。PMDAも、ソフトコンタクトレンズを水分を含む素材で作られた柔らかいレンズと説明しています。さらに現在は、従来型のハイドロゲルだけでなく、酸素透過性を高めやすいシリコーンハイドロゲルも広く使われています。
具体的には、ハイドロゲル素材の「ワンデー アキュビュー モイスト」は含水率58%、Dk/t 33.3。一方、シリコーンハイドロゲルの「ワンデー アキュビュー オアシス」は含水率38%ながらDk/t 121です。つまり、含水率が高いレンズほど酸素透過性も高いとは限りません。
また、シリコーンハイドロゲルでも製品によって性能は違います。マイデイはstenfilcon Aで含水率54%、デイリーズ トータルワンはレンズコアの含水率33%でDk/t 156です。
したがって、1dayコンタクトは「含水率が高い」「新しい素材」という一つの条件だけで選ばず、素材・Dk/t・サイズ・装用状態を総合的に比較しましょう。
ソフトコンタクトレンズに使われる素材の基本
ソフトコンタクトの素材は、大きく理解するなら「ハイドロゲル」と「シリコーンハイドロゲル」の2種類を押さえておくとわかりやすいでしょう。
ハイドロゲルは、親水性のある素材が水分を含むことで柔らかくなるタイプです。長年ソフトコンタクトに使われてきた素材で、HEMA系素材などが代表例として知られています。
一方のシリコーンハイドロゲルは、酸素透過性に優れたシリコーン成分と親水性高分子を組み合わせた素材です。ボシュロムは、シリコーンハイドロゲルについて、従来素材より高い酸素透過性を実現できる素材として説明しています。
ここで注意したいのは、「シリコーンハイドロゲル」という一種類の素材が存在するわけではないことです。
たとえば、デイリーズ トータルワンにはdelefilcon A、ワンデー アキュビュー オアシスにはsenofilcon A、マイデイにはstenfilcon A、プレシジョン ワンにはverofilcon Aが採用されています。製品ごとに素材の組成や表面設計が違うため、同じシリコーンハイドロゲルでも含水率やDk/t、装用感などが同じとは限りません。
したがって、素材比較では最初に「ハイドロゲルかシリコーンハイドロゲルか」を確認し、その後で具体的な素材名や製品スペックを見る方法がおすすめです。
ハイドロゲルとシリコーンハイドロゲルの違い
2つの素材を比較したとき、特に大きな違いとして確認したいのが酸素透過性です。
従来型のハイドロゲルでは、レンズに含まれる水分が酸素の移動に大きく関係します。一方、シリコーンハイドロゲルでは、酸素を通しやすいシリコーン成分を利用できるため、従来型素材より高い酸素透過性を実現しやすくなります。
実際、同じアキュビューブランドを比較しても違いがあります。シリコーンハイドロゲルのワンデー アキュビュー オアシスはsenofilcon A、含水率38%、Dk/t 121です。これに対して従来型ハイドロゲルの製品では、Dk/tが30台のものもあります。
ただし、酸素透過率の高さと「つけ心地の良さ」は同じ意味ではありません。
コンタクトレンズの装用状態は、素材だけではなくBC(ベースカーブ)、DIA(直径)、レンズ厚、柔軟性、表面設計、涙の状態などにも左右されます。ボシュロムも、素材やレンズ設計によってフィッティングや見え方が変わると説明しています。
そのため、「酸素透過性を重視するならシリコーンハイドロゲルが有力。ただし自分の目に合うかは別に確認する」という考え方が適切です。
同じ1dayでも装用感や性能に差が出る理由
同じ1day、同じシリコーンハイドロゲルであっても、製品の性能やつけ心地が同じになるわけではありません。
理由は、メーカーごとに素材だけでなく、表面処理、レンズ内部の含水状態、中心厚、エッジデザインなどが違うからです。
たとえばデイリーズ トータルワンは、レンズコアの含水率33%に対し、レンズ表面は80%以上とメーカーが公表しています。なお、レンズコア・表面の含水率はレンズ全体の含水率とは測定方法が異なるため、通常の「含水率○%」と単純比較しないことも重要です。Dk/tは-3.00Dで156です。
一方、プレシジョン ワンではレンズ表面の含水率80%以上という構造が採用されています。同じアルコンのシリコーンハイドロゲル1dayでも、製品の設計思想は同一ではありません。
ワンデー アキュビュー オアシスでは、BC8.5mm・9.0mm、DIA14.3mm、中心厚0.085mm(-3.00D)、Dk/t 121という仕様です。
つまり、Dk/tや含水率だけを比較して「こちらが完全な上位互換」と判断することはできません。それぞれの性能を理解したうえで、実際のフィッティングまで確認する必要があります。
素材だけで「目にやさしい」と判断できない理由
素材のスペックが優れていても、それだけで「誰にとっても目にやさしいレンズ」と断定することはできません。
シリコーンハイドロゲルの高い酸素透過性は、角膜へ酸素を届けるという面で重要なメリットです。PMDAも、角膜は新陳代謝に必要な酸素を大気中から取り込み、コンタクト装用時にはレンズが酸素を通す役割を持つと説明しています。
しかし、安全性は素材だけでは決まりません。
目に対して適切にフィットしているか、決められた装用時間を守っているか、1dayを再使用していないか、眠るときに外しているか、定期検査を受けているかなども非常に重要です。
PMDAの1日交換レンズの添付文書でも、眼科医から指示された装用時間を守ること、眠るときには外すこと、1日ごとに新品へ交換すること、定期検査を必ず受けることが注意事項として示されています。
したがって、「シリコーンハイドロゲルだから安全」「Dk/tが一番高いから一番安全」という考え方は避けましょう。
性能の高い候補を探すことと、自分の目に安全に使えるレンズを選ぶことは分けて考えるのがポイントです。
【一覧表】1dayソフトコンタクトレンズの素材と性能を徹底比較
ハイドロゲルとシリコーンハイドロゲルの性能比較表
1dayソフトコンタクトの素材を大きく分けて比較すると、次のように整理できます。
| 比較項目 | ハイドロゲル | シリコーンハイドロゲル |
|---|---|---|
| 基本構造 | 親水性素材が水分を含む | 親水性素材+酸素を通しやすいシリコーン成分 |
| 酸素透過性 | 製品による | 高いDk/tの製品が多い |
| 含水率 | 低含水~高含水 | 低含水~高含水 |
| 柔らかさ | 製品によって異なる | 製品によって異なる |
| 乾燥感 | 含水率だけでは判断できない | 素材だけでは判断できない |
| イオン性 | 製品により異なる | 製品により異なる |
| 代表素材 | etafilcon Aなど | delefilcon A、senofilcon A、stenfilcon A、verofilcon Aなど |
| 代表的1day | ワンデー アキュビュー モイストなど | トータルワン、オアシス、マイデイ、プレシジョン ワンなど |
| 商品選び | 素材・含水率・Dk/tなどを確認 | 素材・Dk/t・表面設計などを確認 |
ボシュロムも、素材の含水率だけでは実際のレンズの酸素透過性の良し悪しは判断できず、レンズの厚みなども大きく関係すると説明しています。
したがって、この表は「ハイドロゲルよりシリコーンハイドロゲルのほうがすべて優秀」と読むものではありません。
酸素透過性という性能に限ればシリコーンハイドロゲルが有力ですが、最終的には個々の製品と自分の目との適合性まで確認する必要があります。
酸素透過性(Dk/t)はどちらが高い?
酸素透過性を重視して比較する場合、現在の主要な1dayではシリコーンハイドロゲルが有力です。
ボシュロムは、シリコーンハイドロゲルについて、酸素透過性に優れたシリコーンと親水性高分子を組み合わせることで、従来素材より高い酸素透過性を実現できると説明しています。
実際の代表製品を見ると、デイリーズ トータルワンはDk/t 156、ワンデー アキュビュー オアシスは121、マイデイは100です。
この差からも、角膜への酸素供給を重視する場合にシリコーンハイドロゲルが注目される理由がわかります。
ただし、Dk/tは安全性そのものを点数化した数値ではありません。Dk/tが高ければ、レンズを通して酸素を届けやすいという性能面のメリットがありますが、正しくフィットしているかや装用時間が適切かは別問題です。
PMDAも、コンタクトを選ぶ際はライフスタイルを含め眼科医と相談するよう案内しています。
したがって、酸素透過性を比較する際はDk/tを活用しつつ、それだけで購入を決めないようにしましょう。
含水率・柔らかさ・乾燥感は別々に考える
含水率、レンズの柔らかさ、装用中の乾燥感は、一つの数字だけで結びつけないほうが正確です。
含水率とは、レンズに含まれる水分の割合です。ボシュロムでは、50%未満と50%以上を基準として低含水・高含水に分類しています。さらにイオン性・非イオン性を組み合わせてグループI~IVに分類します。
ただし、含水率が高ければ必ず「乾きにくい」「柔らかい」「快適」とは限りません。
実際、シリコーンハイドロゲルだけを見ても、オアシスは38%、マイデイは54%です。どちらも高酸素透過タイプですが、含水率は大きく異なります。
また、トータルワンのようにレンズコアと表面で水分状態を変えている製品もあります。
乾燥感には、レンズ表面の状態だけでなく、涙液や使用環境など複数の要素が関係します。そのため、「高含水なら乾燥しない」「低含水なら乾きにくい」といった断定は避けたほうがよいでしょう。
含水率は重要なスペックですが、Dk/tや表面設計、実際の装用状態と組み合わせて確認してください。
汚れやすさ・イオン性の違い
ソフトコンタクトには、含水率とは別に「イオン性」と「非イオン性」という分類があります。
ボシュロムの説明では、イオン性レンズはマイナスイオンを帯びており、プラスイオンを帯びたタンパク質を引き寄せやすい特性があります。一方、非イオン性レンズはイオン性レンズと比較してタンパク質汚れを引き寄せにくいとされています。
ただし、「非イオン性なら汚れない」という意味ではありません。
レンズには涙液由来の成分だけでなく、手指からの汚れや化粧品などが付着する可能性もあります。また1dayでは、毎日新品のレンズに交換すること自体が大きな特徴です。
したがって1dayを使う人は、グループ分類だけで商品を選ぶよりも、毎日正しく新品へ交換することのほうが重要です。
PMDAの添付文書でも、1日交換レンズは使用期間を超えず、毎日新しいレンズに交換するよう示されています。
素材分類は性能を理解するための知識として使い、実際の安全性は正しい使用方法とセットで考えましょう。
価格と性能は分けて比較する
コンタクトレンズは毎日使うため価格も重要ですが、「高価格=高性能」「安い=性能が低い」と単純には判断できません。
レンズ価格には素材以外にも、表面処理、レンズ設計、ブランド、流通、パッケージ枚数などさまざまな要素が影響します。また、価格は販売店や購入時期によって変動するため、素材性能との単純な比較には向きません。
一方、Dk/t、含水率、素材名、BC、DIAなどは商品そのものの仕様として確認できます。
そのため商品を選ぶ順番としては、まず眼科で自分の目に適したレンズ候補を確認し、その中で必要な性能や価格を比較するほうが安全です。
PMDAはコンタクトレンズを高度管理医療機器として説明し、使用には医師による診断・検査が必要だとしています。
つまり、ネットショップで「安いから」「ランキング1位だから」と自己判断で別商品へ変更するのではなく、自分の目に適した候補を確認したうえで、無理なく購入を続けられる商品を選びましょう。
【製品別一覧】代表的な1dayコンタクトの素材と性能を比較
代表的な1dayコンタクトの素材・性能一覧
代表的な近視・遠視用1dayを比較すると、素材と性能の違いがよくわかります。
| 商品名 | 素材 | 素材タイプ | 含水率 | Dk/t | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| デイリーズ トータルワン | delefilcon A | シリコーンハイドロゲル | コア33%・表面80%以上 | 156 | 水分勾配構造 |
| ワンデー アキュビュー オアシス | senofilcon A | シリコーンハイドロゲル | 38% | 121 | 高酸素透過 |
| マイデイ | stenfilcon A | シリコーンハイドロゲル | 54% | 100 | 高含水のシリコーンハイドロゲル |
| プレシジョン ワン | verofilcon A | シリコーンハイドロゲル | 51%・表面80%以上 | 100 | 表面に高含水層 |
| ワンデー アキュビュー モイスト | etafilcon A | ハイドロゲル | 58% | 33.3 | 従来型ハイドロゲル |
トータルワンのDk/t 156、コア含水率33%、表面含水率80%以上はアルコン公式情報で確認できます。
オアシスはsenofilcon A、含水率38%、Dk/t 121です。
マイデイはstenfilcon A、含水率54%です。
プレシジョン ワンはverofilcon Aを採用し、Dk/t 100、含水率51%、レンズ表面80%以上という仕様です。
この表で注目したいのは、シリコーンハイドロゲルの中でも含水率が33%から50%台まで幅広いことです。
したがって「素材の種類+個別製品のスペック」という2段階で比較しましょう。
delefilcon A|デイリーズ トータルワン
delefilcon Aの特徴は、高い酸素透過性と、レンズ表面の水分量を高めた構造を組み合わせていることです。
デイリーズ トータルワンはDk/t 156(-3.00Dの場合)、中心厚0.09mmです。レンズコアの含水率は33%、表面は80%以上とメーカーが公表しています。
以前の記事では「最表面ほぼ100%」と表現していましたが、現在の通常タイプ公式製品ページでは「レンズ表面80%以上」と掲載されているため、公開記事ではこちらへ統一するのが適切です。
またメーカーは、レンズコアと表面の含水率の測定方法がレンズ全体の含水率測定とは異なることも明記しています。
したがって、トータルワンを一般的な「含水率33%の低含水レンズ」とだけ説明すると、製品の特徴を十分に表せません。
高酸素透過性を持つシリコーンハイドロゲルの内部と、水分量を高めた表面を組み合わせた製品として理解するとわかりやすいでしょう。
ただし、Dk/tが高いことだけで自分に最適とは判断できません。BCや実際のフィッティングも確認して選びましょう。
senofilcon A|ワンデー アキュビュー オアシス
senofilcon Aは、アキュビューの高酸素透過1dayに採用されているシリコーンハイドロゲル素材です。
ワンデー アキュビュー オアシスの公式仕様は、含水率38%、Dk 103、Dk/t 121、中心厚0.085mm(-3.00D)、BC8.5mmまたは9.0mm、DIA14.3mmです。ソフトコンタクト分類はグループIです。
また、ワンデー アキュビュー オアシス MAXもsenofilcon Aで、通常の近視・遠視用はDk/t 121、含水率38%です。
ここからわかるのは、素材が同じでも製品全体の機能が同じとは限らないということです。
MAXでは通常のオアシスとは異なる付加的なフィルターなどが採用されています。そのため「同じsenofilcon Aだから完全に同じレンズ」と判断しないようにしましょう。
また、同じsenofilcon Aでもレンズ設計が異なる製品ではDk/tが異なる場合があります。アキュビューの公式比較では、通常のオアシスが121、乱視用129、MAXマルチフォーカル147と掲載されています。
素材だけでなく、自分が購入する具体的な製品仕様まで確認することが重要です。
stenfilcon A|マイデイ
stenfilcon Aを使用するマイデイは、高含水に分類されるシリコーンハイドロゲルの代表例です。
クーパービジョン公式情報では、マイデイの素材名はstenfilcon A、含水率54%です。
つまり「シリコーンハイドロゲル=すべて低含水」というわけではありません。
オアシスは38%ですが、マイデイは54%です。同じシリコーンハイドロゲルでもレンズ設計によって水分量に大きな違いがあります。
酸素透過性についても、マイデイは高酸素透過性を特徴とする製品ですが、Dk/tの数字だけを他社商品と比較して装用感を予測することはできません。
素材内部で水分を保持する仕組みや柔軟性など、メーカーによって技術が異なるからです。
このことからも、シリコーンハイドロゲル製品を比較するときは「Dk/tが最大の商品」だけを選ぶのではなく、含水率やレンズ設計まで確認したほうがよいことがわかります。
マイデイを含め、新しいレンズへ変更するときは眼科で実際のフィッティングを確認しましょう。
verofilcon A|プレシジョン ワン
プレシジョン ワンにはverofilcon Aというシリコーンハイドロゲル素材が採用されています。
メーカー公式情報では、通常の近視・遠視用プレシジョン ワンのDk/tは100です。またレンズ全体の含水率は51%で、表面は含水率80%以上になる設計です。
ここは、前の記事で「含水率は製品仕様による」としていた部分を修正した重要ポイントです。
正確には、通常タイプについては含水率51%、表面80%以上と明示できます。
プレシジョン ワンもトータルワンと同様に、レンズ表面の水分状態を工夫した製品です。しかし、素材はdelefilcon Aではなくverofilcon Aで、Dk/tやその他の仕様も違います。
したがって、「表面含水率が高い商品」という一点だけを見て同じ性能と考えることはできません。
また、乱視用は通常タイプとレンズ設計が異なります。自分が使用するタイプごとの公式情報を確認することが重要です。
etafilcon A|ワンデー アキュビュー モイスト
etafilcon Aは、従来型ハイドロゲルの代表的な素材です。
ワンデー アキュビュー モイストに採用されており、シリコーンハイドロゲルとは異なる方式で酸素を通します。
公式情報では、モイストは含水率58%、Dk/t 33.3です。シリコーンハイドロゲルのオアシス121と比べると、酸素透過性には大きな差があります。
一方、「Dk/tが低い=危険な製品」という意味ではありません。
コンタクトレンズは承認された使用方法に従い、自分の目に適切にフィットした製品を正しく使用することが基本です。
そのため、現在モイストを問題なく使用している人が、数字だけを見て自己判断で別の商品へ変更する必要があるとは限りません。
ただし、長時間装用が多いなど酸素透過性をより重視したい事情がある場合には、シリコーンハイドロゲルへの変更について眼科で相談する価値があります。
つまりetafilcon Aとシリコーンハイドロゲルの比較は、「危険と安全」ではなく「素材の性能特性が違う」と理解しましょう。
コンタクトレンズの「含水率」で性能はどう変わる?
低含水レンズと高含水レンズの違い
低含水・高含水という分類は、素材の特徴を理解するために便利ですが、そのまま性能順位として使うものではありません。
ソフトコンタクトは、一般に含水率50%未満を低含水、50%以上を高含水として分類します。さらに非イオン性・イオン性と組み合わせてグループI~IVに分類されます。
従来型のハイドロゲルでは、素材単体としては含水率と酸素透過性に関係があります。しかし、完成したレンズの酸素透過性には厚みも大きく影響します。
ボシュロムも、素材単体では含水率が高いほど酸素透過性が高くなるものの、実際のコンタクトレンズではレンズ厚が関係するため、含水率だけで良し悪しを判断できないと説明しています。
さらにシリコーンハイドロゲルでは、シリコーン成分を通じて高い酸素透過性を実現できます。
そのため、オアシス38%、マイデイ54%、トータルワンのコア33%など、同じ高酸素透過カテゴリーでも含水率はさまざまです。
「50%以上なら上位」と考えず、素材とDk/tを合わせて確認しましょう。
高含水なら必ずうるおうわけではない
高含水レンズという言葉から「水分が多いほど一日中うるおう」と考える人もいるかもしれません。しかし、含水率だけで装用中の乾燥感を判断することはできません。
含水率はレンズ素材に含まれる水分の割合を示すスペックです。それに対し、人が感じる乾燥感にはレンズ表面の濡れ方、涙液、まばたき、使用環境など複数の要素が関係します。
そのため、「含水率58%の商品は38%の商品より必ず乾きにくい」といった比較は適切ではありません。
実際、現在はレンズ全体の含水率だけでは説明しにくい製品もあります。
トータルワンはレンズコア33%に対して表面80%以上、プレシジョン ワンもレンズ全体51%に対して表面80%以上という構造です。
このような製品では、パッケージに示される単一の含水率だけで装用感を予測するのは特に難しくなります。
したがって、乾燥が気になる人は含水率ランキングで商品を決めず、眼科で目や涙の状態を相談したうえで、自分に合う製品を探してください。
低含水なら必ず乾燥しにくいわけではない
低含水レンズについても「水分が少ないから必ず乾きにくい」と断定することはできません。
含水率はあくまでレンズの素材特性の一つだからです。
現在のコンタクトでは、表面に別の構造を持たせる製品や、素材内部で水分を保持する設計なども採用されています。そのため、低含水・高含水だけで実際の装用感を予測するのは難しくなっています。
たとえばオアシスは含水率38%ですが、マイデイは54%です。どちらもシリコーンハイドロゲルで、高い酸素透過性を持つ製品として販売されています。
一方、トータルワンのようにコアは33%でも表面は80%以上となる製品もあります。
つまり「低含水だから○○」「高含水だから○○」という一律の評価は避けるべきです。
含水率は素材を理解するためには役立ちますが、乾燥や装用感を判断する際はレンズ表面の設計、使用環境、自分の目の状態も含めて考えましょう。
シリコーンハイドロゲルでは含水率だけを見ない
シリコーンハイドロゲルを比較するときは、特に含水率だけで製品性能を判断しないことが大切です。
シリコーンハイドロゲルでは、従来型ハイドロゲルと異なりシリコーン成分によって酸素を通しやすくできます。
そのため、含水率38%のオアシスでもDk/t 121です。一方、54%のマイデイでは別の素材・設計が使われています。
含水率が高いほうを「高性能」と判断することも、低いほうを「乾きにくい」と判断することもできません。
比較するときは最低でも「素材名」「Dk/t」「含水率」「BC」「DIA」を確認しましょう。
さらにトータルワンやプレシジョン ワンのように表面と内部の水分量が異なる製品では、表面設計も重要な比較材料になります。
最終的には数字を並べるだけでなく、実際に目の上でレンズが適切に動いているかを眼科で確認することが重要です。
含水率は「性能ランキング」ではない
含水率を比較するときに最も覚えておきたいのは、数字が大きいほど優秀というランキングではないことです。
含水率は、レンズ素材がどの程度水分を含んでいるかを示すだけの指標です。
たとえばモイストは58%、マイデイは54%、オアシスは38%、トータルワンのコアは33%です。
この数字だけを見ればモイストが一番高いですが、酸素透過性の順位はまったく違います。
したがって、「含水率58%だから38%より性能が上」とは言えません。
コンタクトの素材比較では、ひとつの数字だけに注目するのではなく、何を示す数字なのかを理解することが重要です。
含水率は含水率、Dk/tは酸素透過性、BC・DIAはレンズ形状に関係する仕様として、それぞれ役割を分けて見ましょう。
グループI~IVとは?ソフトコンタクトの素材分類を解説
グループI|非イオン性・低含水
グループIは「非イオン性・低含水」のソフトコンタクト素材です。
ソフトレンズはイオン特性と含水率を組み合わせ、グループI~IVに分類されます。グループIは非イオン性で含水率50%未満です。
たとえばワンデー アキュビュー オアシスは含水率38%で、公式仕様ではグループIです。Dk/tは121あります。
ここからも、グループ番号と酸素透過性に直接的な順位関係がないことがわかります。
「グループI=古い・低性能」という意味ではありません。
グループ分類はあくまで素材特性を整理する方法です。
非イオン性はイオン性と比べてタンパク質汚れを引き寄せにくい性質があるとされていますが、レンズが一切汚れないわけではありません。
したがってグループIという表示を見たときは、「非イオン性で含水率50%未満」と理解し、酸素透過性については別途Dk/tを確認してください。
グループII|非イオン性・高含水
グループIIは「非イオン性・高含水」です。
非イオン性で含水率50%以上のレンズが該当します。
代表的なシリコーンハイドロゲル製品でも、この分類に当てはまるものがあります。マイデイはstenfilcon Aで含水率54%です。
そのため「高含水はすべて従来型ハイドロゲル」という考え方も正しくありません。
現在は高含水のシリコーンハイドロゲルも存在します。
また、非イオン性だからといって装用感が必ず良い、あるいは乾燥しにくいという意味でもありません。
グループIIは、素材の電気的性質と水分量を示しているだけです。
製品を選ぶ際には、グループ分類に加えてDk/t、BC、DIAなども確認しましょう。
グループIII|イオン性・低含水
グループIIIは「イオン性・低含水」に分類される素材です。
つまり、イオン性の性質を持ち、含水率は50%未満となります。
イオン性レンズについて、ボシュロムはマイナスイオンを帯びているため、プラスイオンを帯びたタンパク質汚れを引き寄せやすい特徴があると説明しています。
ただし、この分類だけでレンズの実際の汚れ方や快適性を判断することはできません。
また、グループIIIという数字がグループIやIIより性能が上という意味でもありません。
グループ番号は順位ではない、と覚えておくことが大切です。
1dayの場合は毎日新品に交換するため、2weekなど繰り返し使用するレンズとは汚れの蓄積条件も異なります。
素材分類はあくまでレンズの特徴を理解する情報として活用しましょう。
グループIV|イオン性・高含水
グループIVは「イオン性・高含水」のレンズです。
イオン性で含水率50%以上の素材が該当します。
従来型ハイドロゲルの中にはこのグループに分類される製品があります。
ここでも注意したいのは、グループIVだから「最も高性能」という意味ではないことです。
I~IVという番号は順位ではなく、イオン特性と含水率を整理した分類です。
また、高含水だから必ず乾燥しにくい、イオン性だから必ず使用中に汚れるといった断定もできません。
製品の使用期間、表面設計、涙の状態などによって実際の状態は変わります。
したがって、グループ表示はレンズ素材の性質を知るために使い、商品選択そのものはDk/tやサイズ、眼科でのフィッティングまで含めて判断しましょう。
グループ番号は性能順位ではない
グループI~IVを初めて見ると、「IVが一番高性能なのでは?」と思うかもしれません。
しかし、これは誤解です。
グループ分類は、イオン性/非イオン性と、低含水/高含水という2つの条件を組み合わせた分類です。
酸素透過性、装用感、UV機能などの順位を示しているわけではありません。
実際、高酸素透過のワンデー アキュビュー オアシスはグループIです。
つまりグループIでもDk/t 121のシリコーンハイドロゲルがあります。
この点を理解しておけば、パッケージに「グループIV」と書かれていても、それだけでIより上だと誤解せずに済みます。
ソフトコンタクトの性能比較では、分類の意味を理解したうえで、目的に応じたスペックを見ることが重要です。
性能を比較するならDk値・Dk/tも確認しよう
Dk値は素材の酸素透過係数
Dk値は、素材そのものが酸素をどれくらい通しやすいかを見る指標です。
コンタクトレンズ素材の性能を比較するときに使われますが、完成したレンズの商品比較ではDkだけを見るのは不十分です。
理由は、実際に使用するコンタクトレンズには厚みがあるためです。
同じ素材でも厚みが変われば、角膜まで酸素が通過する条件も変わります。
そのため、製品比較ではレンズ厚を考慮するDk/tも重要になります。
アキュビュー公式でも、製品ごとにDk値とDk/t値を分けて公開しています。たとえばオアシスはDk 103、Dk/t 121です。
Dkは「素材そのもの」、Dk/tは「一定の厚みを持つレンズとしての酸素透過性」と理解するとわかりやすいでしょう。
Dk/tはレンズ厚を考慮した指標
商品同士を比較するときは、Dk/tのほうが実際のレンズ性能を理解しやすい指標です。
Dk/tでは素材のDkに加えてレンズ厚「t」を考慮するからです。
たとえばワンデー アキュビュー オアシスは、-3.00Dの場合に中心厚0.085mm、Dk/t 121とメーカーが公表しています。
デイリーズ トータルワンは、-3.00Dの場合に中心厚0.09mm、Dk/t 156です。
このようにメーカー公式情報では、特定の度数条件が併記されることがあります。
そのため、ネット上のランキングに「156」「121」とだけ書かれている場合は、その数字がどのタイプ・どの条件の値なのか確認することが大切です。
Dk/tを活用すると高酸素透過レンズを探しやすくなりますが、わずかな数値差だけで安全性や快適性の順位まで決めないようにしてください。
同じ素材でもDk/tが同じとは限らない
同じ素材名を使用していても、製品タイプが違えばDk/tが変わる場合があります。
これはレンズの厚みや形状が違うためです。
アキュビュー公式の2026年の酸素透過率比較では、senofilcon Aを使った近視・遠視用オアシスはDk/t 121、オアシス乱視用は129、オアシス MAXマルチフォーカルでは147と掲載されています。
同じsenofilcon Aなのに数字が異なることから、「素材名=Dk/t」とはならないことがわかります。
乱視用ではレンズの向きを安定させる構造、遠近両用では複数の度数を配置する光学設計など、通常レンズとは異なる設計が必要です。
したがって、ネット上で通常タイプの数値を見つけても、乱視用や遠近両用にそのまま当てはめないようにしましょう。
自分が実際に購入するタイプのメーカー公式仕様を確認することが大切です。
度数によってレンズ厚は変わる
Dk/tの数字を見るときは、度数などによってレンズ厚が変わる可能性があることも覚えておきましょう。
近視・遠視を補正するためには、度数に合わせてレンズ形状を変える必要があります。
そのためメーカーは、Dk/tについて「-3.00Dの場合」など代表条件を示していることがあります。
オアシスでは中心厚0.085mm、Dk/t 121について-3.00Dの場合と明記されています。
トータルワンも中心厚0.09mm、Dk/t 156について-3.00Dの場合としています。
つまり、強度近視の人が「私が使う度数も必ず156」とそのまま受け取るのは避けたほうがよいでしょう。
一般ユーザーが各度数のDk/tを自分で計算する必要はありません。
ランキングは製品の特徴を把握するために使い、具体的な自分の度数や使用条件については眼科で相談しましょう。
Dk/tランキング=安全性ランキングではない
Dk/tランキングを「目への安全性ランキング」と考えるのは適切ではありません。
Dk/tが高いほど、レンズを通じて酸素を届けやすいというメリットがあります。しかし、コンタクトによる眼障害は酸素だけで決まるわけではありません。
PMDAはコンタクトを高度管理医療機器と位置付け、医師の診断・検査による処方を求めています。
また、1日交換レンズの添付文書では、装用時間、交換期間、正しい取扱い、定期検査を守らなければ、角膜障害などにつながる可能性があることが示されています。
したがって、Dk/t 156のレンズでも誤った使用をすれば安全とはいえません。
逆に、ランキング上位ではなくても眼科で良好にフィットし、正しく使用できているレンズがその人に適していることもあります。
ランキングは「高酸素透過の候補を探すための表」として使いましょう。
乾きやすい人はどの素材を選べばよい?
「シリコーンハイドロゲル=乾かない」ではない
シリコーンハイドロゲルは高い酸素透過性を持ちますが、それだけで「乾燥しにくいレンズ」と断定することはできません。
Dk/tは酸素透過性に関する指標であり、乾燥感そのものの指標ではないからです。
製品ごとに表面設計や含水率も異なります。
トータルワンではレンズ表面の水分量を高めた構造、プレシジョン ワンでも高含水の表面層が採用されています。
つまりメーカー側も、酸素透過性とは別にレンズ表面の性質を工夫しています。
また実際の乾燥感には個人差があります。
そのため、「乾きやすいからDk/tが最大の商品を購入しよう」という決め方ではなく、「いつ乾燥するのか」「どの程度の時間使用するのか」も含めて眼科へ相談するほうが適切です。
涙の状態も重要
コンタクトレンズは目の表面に直接装用するため、レンズそのものだけでなく涙の状態も重要です。
PMDAは、ソフトコンタクトについて水分を含む柔らかい素材で作られたレンズと説明しています。
また、コンタクトを装用するとレンズは涙液と接触した状態になります。
したがって、同じ商品を使っていても、使用する人によって感じ方が違うことがあります。
「口コミで乾かないと評判だから自分も大丈夫」「高含水だから自分にも合う」と考えるのは避けましょう。
自分の涙や角膜の状態は、商品のスペック表からは判断できません。
乾燥や異物感が続く場合は、別の商品を通販で自己判断購入するのではなく、眼科で目の状態を確認することが重要です。
PC・スマホを長時間使う人も装用時間に注意
PCやスマートフォンを長時間使う人も、素材だけで商品を決めないことが大切です。
「デジタル機器をよく使うから、この素材なら必ず快適」という医学的な決まりはありません。
高酸素透過レンズは角膜への酸素供給という面ではメリットがありますが、装用時間そのものを無制限に延ばせるわけではありません。
PMDAの添付文書でも、レンズの装用時間には個人差があり、眼科医から指示された時間を守るよう求めています。
そのため朝から夜までコンタクトを使う生活をしている人は、眼科で普段の装用時間を具体的に伝えましょう。
必要に応じて自宅ではメガネに切り替えるなど、コンタクトを外す時間を確保することも大切です。
エアコン環境でも素材だけで判断しない
エアコンの効いた室内でコンタクトを使用する人も、含水率や素材だけで乾燥のしやすさを判断しないようにしましょう。
現在の1dayは、同じシリコーンハイドロゲルでも水分設計がさまざまです。
オアシス38%、マイデイ54%、トータルワンはコア33%・表面80%以上というように、単純な比較ができません。
そのため、「エアコンを使う人なら低含水」「乾燥するなら高含水」と一律に決めるのは避けましょう。
目の状態とレンズとの相性によって選択肢は変わります。
痛み・充血・かすみがある場合は使用を中止して眼科へ
コンタクト装用中に痛み、強い充血、かすみ、強い異物感などの異常が出た場合は、「素材を替えれば大丈夫」と考えず、使用を中止して眼科で確認することが重要です。
PMDAの添付文書では、コンタクトレンズの使用に伴い感染性角膜炎、角膜びらん、角膜浮腫などの眼障害が起こる可能性が示されています。中には放置すると重大な結果につながるものもあります。
さらに、自覚症状がなくても目やレンズに問題が生じている場合があるため、定期検査が必要です。
つまり「痛くないから安全」「高酸素透過だから病気にならない」とは考えないようにしましょう。
異常を感じた場合は無理に装用を続けず、目の状態を優先してください。
安全な1dayソフトコンタクトを購入するための選び方
コンタクトレンズは高度管理医療機器
安全な1dayコンタクトを選ぶうえで最も重要なのは、コンタクトレンズが高度管理医療機器であることを理解することです。
PMDAは視力補正用コンタクトレンズを高度管理医療機器と説明し、使用する場合は医師の診断と検査により処方を受ける必要があると案内しています。
これは、ネット通販で簡単に購入できる場合でも変わりません。
家電や日用品のように「スペック表で一番性能が高いものを買えばよい」という商品ではないからです。
目の形状や状態に合わないレンズを使用すれば、快適に使えないだけでなく目のトラブルにつながる可能性もあります。
ランキングや比較表は商品候補を知るために利用し、最終的なレンズ選択は眼科で確認することが、安全性を重視した購入方法です。
度数だけで商品を変更しない
現在使っているレンズと同じ度数だからといって、別ブランドへそのまま変更できるとは限りません。
コンタクトには度数以外にもBC、DIA、素材、厚み、レンズデザインなどの違いがあります。
たとえばオアシスはBC8.5mm・9.0mm、DIA14.3mmです。
同じ度数でも、別商品ではサイズや素材が異なります。
ボシュロムも、素材とレンズ設計によって実際に目へ装用した際のフィッティングや見え方が変わると説明しています。
したがって、「-3.00Dだから何を買っても同じ」という考え方は避けてください。
別商品へ変更するときほど、眼科で実際に装用した状態を確認することが重要です。
通販で購入する場合も定期検査を受ける
通販でコンタクトを購入する場合でも、目の定期検査まで不要になるわけではありません。
PMDAの1日交換レンズ添付文書では、自覚症状がなく調子よく装用していても眼やレンズに問題が生じる可能性があるとして、定期検査を必ず受けるよう示しています。
したがって、何年も眼科へ行かず、以前と同じ商品をネットで買い続けることはおすすめできません。
目の状態や視力は時間とともに変化する可能性があります。
また、現在のレンズが適切にフィットしているか確認する意味でも定期検査は役立ちます。
安全な通販利用とは、「眼科に行かなくてもよい購入方法」ではなく、「眼科で目の状態を確認しながら、自分に適した製品を購入する方法」と考えましょう。
1dayは一度外したら再使用しない
1dayコンタクトは、一度外したものを再び使うレンズではありません。
PMDAの1日交換レンズ添付文書でも、レンズは1日で新しいものへ交換する使い捨てレンズとされ、使用期間を守るよう求められています。
「朝2時間しか使っていないから翌日も使う」「一度外したけれど洗ってもう一度使う」といった使用方法は避けてください。
1dayは毎日新品を使用することを前提として設計されています。
旅行や外出時には、レンズを落とした場合に備えて予備を持つと安心です。
また、レンズを使用できない状況に備えてメガネも準備しておくとよいでしょう。
高性能な素材を購入することだけでなく、製品の使用ルールを守ることが安全性には欠かせません。
就寝時には外す
一般的な終日装用の1dayコンタクトは、睡眠時には外す必要があります。
PMDAは、睡眠中は涙の分泌量が低下するため、連続装用として認可されているレンズ以外は外すよう案内しています。
また1日交換レンズの添付文書でも、眠るときには必ず外すよう示されています。
これは高酸素透過のシリコーンハイドロゲルでも同じです。
「Dk/t 156だから寝落ちしても安全」と考えてはいけません。
酸素透過率の高さは、製品に定められた使用方法を超えて装用できることを意味しません。
高酸素透過レンズを選ぶことと、使用ルールを守ることの両方が大切です。
ソフトコンタクトレンズの素材に関するよくある疑問Q&A
ハイドロゲルとシリコーンハイドロゲルはどちらが高性能?
酸素透過性という性能だけを比較するなら、シリコーンハイドロゲルが有力です。
ボシュロムは、シリコーンハイドロゲルについて従来素材より高い酸素透過性を実現できると説明しています。
実際、トータルワン156、オアシス121、マイデイ100など、高いDk/tを持つ1dayが複数あります。
ただし、「高性能」を装用感・価格・扱いやすさ・目への適合性まですべて含めた意味で使うなら、どちらが絶対に優れているとは言えません。
商品の性能と自分への適合性は別だからです。
したがって、酸素透過性を重視するならシリコーンハイドロゲルを候補にし、その中から眼科で自分に合う商品を選ぶ方法がおすすめです。
シリコーンハイドロゲルなら必ず目にやさしい?
必ずしもそうとは限りません。
シリコーンハイドロゲルは酸素を通しやすいという大きなメリットがあります。しかし「目にやさしい」という言葉には、酸素透過性以外にもフィッティング、装用時間、涙の状態、正しい取扱いなど多くの条件が含まれます。
PMDAも、ソフトコンタクトの種類はライフスタイルを含め眼科医と相談して選ぶよう案内しています。
高酸素透過でも自分に合わないレンズを無理に使うのは適切ではありません。
逆に、眼科で適切と判断されたレンズを正しく使うことが重要です。
「シリコーンハイドロゲル=絶対安全」ではなく、「酸素透過性に優れる有力な素材」と理解してください。
高含水と低含水はどちらがよい?
どちらが常に優れているという答えはありません。
含水率は素材に含まれる水分量を表す数字です。
ボシュロムも、含水率だけでは実際のコンタクトレンズの酸素透過性の良し悪しを判断できないと説明しています。
現在では高含水のシリコーンハイドロゲルも、低含水で高酸素透過のシリコーンハイドロゲルも存在します。
そのため、「高含水=高性能」「低含水=乾燥しない」という単純な比較は避けましょう。
自分の目に必要な性能を眼科で確認し、個々の商品で比較してください。
酸素透過率が高ければ安全?
酸素透過率が高いことは重要な性能上のメリットですが、それだけで安全性は決まりません。
PMDAは、コンタクトレンズの不適切な使用により眼障害が起こる可能性を示しています。装用時間、使用期間、正しい取扱い、定期検査を守ることが必要です。
つまり、Dk/tが最も高い商品でも、装用したまま眠ったり1dayを再利用したりすれば、安全な使い方とはいえません。
酸素透過率は安全性ランキングではなく、素材・製品性能の一つとして確認してください。
初心者にはどの素材がおすすめ?
初心者だから特定の素材が必ず最適という決まりはありません。
ソフトコンタクトは柔らかく装用しやすい特徴がありますが、製品ごとに形状保持性や扱いやすさも異なります。
また、現在はシリコーンハイドロゲルでも取り扱いやすさを考慮した商品があります。プレシジョン ワンも取り扱いやすさを特徴の一つとして紹介しています。
初めて使う人は、素材をネット上の口コミだけで決めず、眼科で検査を受け、着脱方法も教えてもらうのが安全です。
まとめ|素材の性能を比較して「自分の目に合う1day」を選ぼう
1dayコンタクトの素材比較を振り返る
1dayソフトコンタクトを比較するときは、まずハイドロゲルとシリコーンハイドロゲルという素材の違いを理解すると選びやすくなります。
ハイドロゲルは水分を含む柔らかい素材で、シリコーンハイドロゲルはシリコーン成分によって高い酸素透過性を実現しやすい素材です。
現在の1dayでは、delefilcon A、senofilcon A、stenfilcon A、verofilcon Aなど、さまざまなシリコーンハイドロゲルが使用されています。
つまり、「シリコーンハイドロゲル」というだけでは商品の特徴をすべて説明できません。
Dk/t、含水率、レンズ設計まで確認することが大切です。
酸素透過性ならシリコーンハイドロゲルが有力
角膜への酸素供給を重視するなら、シリコーンハイドロゲルは有力な選択肢です。
トータルワンはDk/t 156、オアシスは121、マイデイは100など、高い酸素透過性を持つ1dayがあります。
一方、酸素透過率だけで商品を決めることはおすすめできません。
同じシリコーンハイドロゲルでも含水率やサイズ、レンズ設計は違います。
したがって「高酸素透過の候補を探す→眼科で自分への適合性を確認する」という順番で利用しましょう。
含水率だけでは性能を判断できない
今回の比較で特に重要なのは、「含水率が高いほど高性能」という考え方が正しくないことです。
ボシュロムも、実際の酸素透過性は含水率だけでなくレンズ厚などの影響を受けるため、含水率の数字だけでは良し悪しを判断できないとしています。
さらに現在は、レンズ内部と表面で水分状態が異なる製品もあります。
トータルワンはコア33%・表面80%以上、プレシジョン ワンは全体51%・表面80%以上です。
そのため、含水率はあくまで比較材料の一つと考えましょう。
Dk/tが高くても自分に合うとは限らない
Dk/tが高いことと、自分の目に適切にフィットすることは別です。
コンタクトは目に直接装用する高度管理医療機器です。PMDAも、医師の診断・検査による処方を受けるよう案内しています。
ランキング1位の商品でも、自分の目に適さなければ最適とはいえません。
反対に、ランキング順位だけでは目立たなくても、眼科でフィッティングが良好と確認された製品が自分に適した選択肢になる場合があります。
スペック表は候補探しのために活用し、「購入を自動的に決める表」にしないことが大切です。
安全な購入のために眼科で確認しよう
安全な1dayコンタクト選びで最も大切なのは、素材の知識を持ったうえで眼科で自分の目の状態を確認することです。
PMDAはコンタクトを高度管理医療機器とし、医師の診断・検査を受けることを案内しています。さらに使用中には装用時間、交換期間、正しい取扱い、定期検査を守る必要があります。
ネットで「Dk/tが高い」「含水率が高い」といった情報を調べることは、候補を知るためには役立ちます。
しかし、自分の角膜形状や涙の状態、レンズの動きまでネット上では確認できません。
素材の性能を理解する、眼科で自分への適合性を確認する、1dayの正しい使用方法を守る。この3つをそろえることが、安全なコンタクト選びにつながります。
1dayソフトコンタクト酸素透過率ランキング|高い順に比較&安全な選び方

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